父である先代店主より熊野堂を引き継ぎ、変わらぬ姿勢で信頼と実績を積み重ねてまいりました。美術品の価値は時代の変遷と共に移り変わり、物質的な豊かさは物を大切にする概念自体を失わせつつある今日、お客様のご要望も変革の時を迎え、専門に特化したサービスが望まれる時代になってきております。私共は、お客様のニーズの変化にいち早くお応えすべく、価値ある美術品を次世代に繋ぐためのお買取り事業にも力を注いでまいりました。古美術品を扱う上で大切なことは、使い手の気持ちに寄り添うことです。そのためには根底にある心を学ばなければならないと常々考えております。過去から未来へ学びを繋ぎ思いをどう伝えるかに真価が問われる時代だからこそ、美術品を取り扱う責任と役割を常に自問自答し、日々精進致しております。